手術で除去しよう

カルテ

QOLを向上させるために

一口に「いぼ」と言っても一つではありません。まずウイルス性とその他のものに大別されます。その他のものには老人性いぼなどがありますが、他人の人が感染することはありません。一方ウイルス性のものは他の人に感染する恐れがあり、基本的には治療の対象となります。そしてウイルス性のいぼにもヒトパピローマウイルスによるものと伝染性軟属腫ウイルスによるものに分かれ、後者は「ミズイボ」として区別されます。前者は一般的ないぼで「尋常性疣贅」とも呼ばれ、皮膚から腫瘍が飛び出している典型的な症状を発症します。同じウイルスに感染していても顔や手の甲などにできる褐色調でブツブツになるものは「扁平疣贅」と呼ばれ、若い女性によくみられます。また口腔内や外陰部など粘膜に感染してできるとげのような症状のものは「尖圭コンジローマ」と呼ばれます。他にも感染場所によって呼ばれ方が変わることがあります。体重がかかる足の裏にはウオノメに似た「足底疣贅」という平たく芯が皮膚深層まで侵襲するいぼができます。尋常性疣贅の治療手段は様々ですが、病巣が表面に近いほど治療効果は高く、逆に「足底疣贅」のような病巣が深く食い込んでしまったものは治療に長い時間を要するケースが多くなります。ウイルス性のいぼである尋常性疣贅は体中のどこにでもできる可能性があります。他人の目に留まりやすい顔や手にできてしまったものは美容上の観点から治療したいと希望するのはごく自然な反応です。しかしたとえ服の下など人目につかない場所にいぼができたとしても、尋常性疣贅はウイルスの感染によるものであり、感染しやすい体質になっていることから他の皮膚に広がる危険性があります。また足底疣贅は難治性の上に体重がかかる場所のため、放置してしまうと足中に広がって強く痛むようになって生活の質(QOL)を悪化させてしまう恐れも出てきます。現在は、いぼの手術痕が残りにくく、効果も高いことから、液体窒素凍結法と呼ばれる治療法が主流となっています。また、保険適用外ながら即効性がある炭酸ガスレーザーやいぼ剥ぎ法など、さまざまな治療法が開発されています。決定打となっているものはまだないものの、こうした多様な手法を複数組み合わせるなどして治療成績は大きく向上してきました。こうした実績を背景にして、見た目の問題だけではなくウイルスによる感染症であり、治療を受けることで生活の質を向上させることができるようになることが認知されるようになって、いぼ治療を受ける人が増えてきたのです。

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